えいがのはなし

映画に対する感想を自由にまとめたものなのでネタバレを含むレビューがほとんどです。未見の方は注意してください!

「ゴッド•ヘルプ•ザ•ガール」

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サントラを聴いていたら、なんとなくこの映画に対する不満みたいなものが再びぶり返してきたので、今さらだけど少し書き残しておきます。

 

「ゴッド•ヘルプ•ザ•ガール」は心を病んだ女の子がバンドを結成し、メンバーとの心の交流を通して立ち直っていく物語です。ストーリーの細かい部分は忘れましたが、そんなことはどうでもいいのです。彼女の成長の描き方は、一本調子で抑揚もあまりありません。ぶっちゃけ退屈です。ナラティブの稚拙さに関しては、これが監督の長編映画初挑戦であること、それから、そもそも物語そのものにあまり力を注いでいないことからも、気にせず全体像さえ掴めればいいものかと思います。

 

本作の良さは、ガーリーでポップな世界観にあります。どこかレトロで懐かしさを感じさせるファッションと音楽に、思春期のようなちょっとの痛々しさを味付けに加えたオシャレな空間がスクリーンを満たします。ときどき挟まれるミュージカルシーンもまるでミュージックビデオのようです。とにかくそのビジュアルと空気感を大切にしている作品であり、それは実際多くの人の心に響いていたと思います。僕もこの点に関しては非常に満足していました。

 

しかし、ひとつだけ不満な点があります。しかも致命的です。それは、タイトルナンバーの「ゴッド•ヘルプ•ザ•ガール」を本編中フルで流してくれないこと!たしかに主人公が作成したデモテープに収録されたこの曲が流れるシーンはあるのですが、途中で切れます。クライマックスでもう一回聴けるのかと思ったら、そんなこともなく、けっきょくエンドクレジットでも流れません。予告編でも印象的だったこの曲を劇場で聴くことがほとんどこの映画を見る目的にしていた僕にとって、これほどガッカリなことはありません。ヒーローは登場したら名乗るべきだし、必殺技も叫ぶべきだと思っているタイプの人間なので、こんなの絶対許せません。やっぱりモヤモヤしますね。僕に作り直させてほしいです。